友人からバイクを購入する際の4つの注意点
親しい人から譲り受けるからこそ知っておきたいポイント
バイクの取得方法として、数十年前くらいまでは当たり前に「親戚からもらった」という事例がありました。
これはバイクという乗り物が高価で、なかなか若い世代にとって購入がしづらかったということと、バイクに乗って楽しむという年代は学生時代とある程度限定されていた部分が大きかったからでしょう。
しかしそういった個人間売買の場合、相手を一方的に信頼していると思わぬトラブルが発生してしまうこともあります。
というのもバイクを譲るという場合には、ナンバープレートの名義の変更が必要になるからです。
今時そんな人はいないと思いますが、昔は乗らなくなったバイクを譲渡してからも名義変更をせずにそのままもとのオーナーが税金などを支払っていて、それが面倒の理由になったということもあります。
というのもバイクを所有するにあたり、保険契約や税金の徴収元をはっきりさせるということは非常に重要であり、そうした手続きを面倒がって省略することにより、本来の所有者と異なるところに請求が行ったり、正しい保険を受けられないことがあるからです。
親しいからこそ権利関係は大切
権利関係があとから揉めないために、最低限知っておきたいポイントは以下の4つとなります。
1.バイクの所有名義は誰になっているか
2.保険契約はどうなっているか
3.価格は適正か
4.何らかのトラブルがあったときに対応ができるか
まず最初のバイクの所有権についてですが、これは個人間で売買をする場合の常識です。
中には妙な兄貴風を吹かせて「名義の変更はない」というようなことを言い出す人がいるかもしれませんが、完全に自己所有名義になっていないバイクはその他の契約関係においてかなり不利益を生じます。
いくら親しい間柄であっても、きちんと権利関係を整理しておくようにしましょう。
価格についても、案外身内同士で揉める原因になってきます。
中古でバイクを売りたい人の多くは、少しでも高い価格で売ろうとしているため、業者を通すよりも知り合いから買った方が高かったということもあるのです。
付き合いで高く中古で購入してしまったことにより、故障や保険料など不利益を得ることもありますので、そうした時にどういった対応をしてもらえるかということも中古購入時には問題になってきます。
一見交渉がしやすく便利なような知人間取引ですが、実際には中途半端に知り合いだからこそ話がこじれることもあるようです。
バイクは安全性や税額など、その後も多くの場面で金銭が必要になるので、知り合いだからこそナアナアにせず、きっちりと話し合いをして法的な権利関係を決めておくことが勧められます。