温泉めぐりツーリング！八幡平アスピーテライン

ツーリングの楽しみはさまざまですが、何かひとつテーマを設けてツーリングするとよりその楽しさを満喫できるものです。
テーマには紅葉やお花見など、いろいろと魅力的なものが多いですが、温泉をテーマにしたツーリングであれば「八幡平アスピーテライン」がおすすめです。

八幡平（はちまんたい）アスピーテラインというのは、岩手県から秋田県にかけての八幡平を横断するルートのことです。
アスピーテラインの全長は約27kmで、雪の深い冬季を除いては美しい景色と火山帯独特の光景を楽しむことができます。

八幡平の由来は非常に古く、桓武天皇の時代に坂上田村麻呂が天皇の勅令を受けて訪れたこの地のあまりの美しさに感銘し、「八幡平」の名前を付けたということです。
展望が非常に良い地域でもありますので、景色を楽しみながらツーリングをしたいという人にはぴったりです。

このあたり一帯が火山体ということで、おすすめの温泉がたくさんあります。
そのうちのひとつ「彩雲荘」は、標高1400メートルの地点に湧いている温泉に浸かれる温泉宿です。

営業期間は4月下旬から10月下旬となっていますので、これにあわせてツーリングのプランを組むのがおすすめです。
単純硫黄泉のにごり湯はさまざまな効能があり、日頃の疲れやストレスを解消してくれるでしょう。

女性専用の露天風呂もあり宿泊もできますので、女性ライダーの週末旅行にもぴったりの場所ではないでしょうか。

この地域に旅行に行くのなら、「後生掛温泉」もぜひ立ち寄ってみたい場所です。
開湯300年の歴史を持つこの温泉は、十和田八幡平国立公園の中に位置しています。

美肌効果の高い泥風呂やマッサージ効果に優れた打たせ湯（滝湯）、自然の蒸気を利用している温泉蒸気サウナ風呂など、さまざまな温泉浴を楽しむことができます。

もうひとつ、秘湯の湯として有名なのが源泉・秘湯の湯「ふけの湯」です。
ブナの原生林に囲まれたふけの湯は「蒸かしの湯」が名前の由来となっています。

ヒバ造りの露天風呂や地熱浴のオンドルなども備えており、秘湯の魅力を満喫することができるようになっています。

日本一の湧出量を誇る「玉川温泉」にも行ってみたいものです。
お湯はPH1.2と強酸性で、お肌がすべすべになると評判の温泉です。

この地域は10月半ばでもみぞれが降ることがあるので、秋に向かう場合十分な装備をした上で行くことが大切です。
ガスがかかって視野がきかないことも多いので、初心者の場合特に気を付けて走行しましょう。

慣れないうちは春から夏にかけての季節に訪れるのが無難そうです。