タイヤ

リターンライダーについて

リターンライダーってなんだ?

最近車などで道路を走っていると、50代くらい、それ以降年代とみえるライダーが非常に多くなっていると感じます。
SAなどでツーリング仲間と一緒に休憩している方々をみる事も多く、「あのころはこうだった」「こういうこともあった」など、若い時のバイク経験を楽しそうにお話している姿を見かけるのです。

もっともバイクの人気が高かったのが昭和50年代といわれていますが、その当時、「若い世代」だった方々が、お子さんも手を離れ自由になった時間と余裕をもてるようになった経済力で、当時と同じように、いえそれ以上にバイクを楽しまれています。

現代、この世代を中心に第3次バイクブームが起こっているといわれており、その主軸となっているのがリターンライダー、つまり、バイクブーム世代のライダーたちです。
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現代はバイクの売れ行きが右肩上がりと増加傾向にあり、街乗りに便利な排気量125㏄から250㏄位のバイクがとにかく売れているのです。

第3次バイクブームが起こった背景

なぜこんなにもバイクが売れるようになったのかというと、燃費がいいバイクが多数登場し、ガソリン代がそれほどかからなくなったという事、街乗りバイクとして利用できるバイクが多くなったこと、現代の若者たちにとっても魅力あるデジタルツールが装備されているバイクも登場している、などの点があげられるでしょう。

1980年代、バイクと共に青春時代を過ごした当時の若者たちが、今、また青春を手にしようと意気揚々、楽しくバイクに乗っています。
リターンライダー向けの雑誌、また教習所などでも安全講習会などを行い、安全に運転できるサポートなども行われています。

問題点もある

シニア層の免許取得プラン、またバイクに再度乗るためのポイント教習やペーパー教習など、リターンライダーが安全に走行できるように教習所、またバイクメーカーなどでもサポートが行われていますが、実は問題もあるのです。
それは、リターンライダー、中高年層のバイク事故の増加、さらに高速道路での事故が多くなっているという問題です。

リターンライダーが増加したから事故も多くなったという事は簡単にいう事が出来ませんが、現代のバイクと当時乗っていたバイクの性能が違うという点なども事故につながっていることは否めません。
高性能なバイクが多くなり、加速性能、コーナリング性能など当時のレーサーレベルのバイクが市販されているのです。

体力も運動能力も落ちているリターンライダーが高性能なバイクに乗るということで「扱いきれない」ことによって交通事故が起こるという事もリターンライダーという背景にあると考えられます。

こうした問題がありますが、安全運転を心がける事、また教習所等に通って現代のバイク性能を知り、運転技術を思い出すこと、さらに自分の年齢を考慮して運転するという事がリターンライダーに強く求められています。