多くのバイクに燃料計がついていないのはなぜ

燃料計は基本ついていない

比較的新しいモデルのバイクなら、燃料計(フューエルメーター)が搭載されているモノが多いでしょう。
しかし少し前のモデルになると、燃料計がついていない車種が大半と言っても過言ではありません。

燃料計がないとどのタイミングで給油したらよいか分かりづらいと感じる人は多いですし、トリップメーターで確認するのを忘れてしまうと、走行中に燃料切れでエンストという事態にもなりかねません。
もしも燃料計がついていないことに対して不満を感じているのなら、燃料計が最初からついているバイク機種へと乗り換えるか、もしくは後付けで燃料計を付けるという方法があります。

燃料計を後付けすることは可能?

燃料計を後付けすることは可能です。
基本的に燃料計の役割は、ガソリンタンクの中でガソリンがどのぐらいの容量入っているかを確認するだけです。
そのため、比較的後付けしやすいパーツなのです。

後付けできる燃料計には、アナログタイプとデジタルタイプとがあります。
アナログタイプは基本的に指針の位置からガソリンの残量を把握するのが特徴で、デジタルタイプはメーターや数値の表示によってガソリンの残量を予測するといったメカニズムで作動します。
どちらのタイプでもDIYでの取り付けができますが、その際にはガソリンタンクやサイドカバー、カウルなども外さなければいけません。
実際に作業をする前に、どんな作業をどのようにするのかを頭の中でシミュレーションした上で取り掛かりましょう。

燃料計は、ガソリンタンクの部分にセンサーを搭載し、そこから配線でハンドル部分につける燃料計まで接続します。
具体的な取り付け方法は燃料計の取扱説明書を見ればわかりますが、失敗したくない人はバイクショップへ持ち込むという方法もアリでしょう。

後付けはあまり当てにならない

後付けした燃料計は、まったく何もついていないよりも確実に役だちます。
しかし、あてにならないという声も少なくありません。
その理由は、バイクのガソリンタンクの形はそのバイクによって異なっているからです。
メモリの減り方はそのガソリンタンクの形状によって変わるため、燃料計の目盛りがここまであるからまだ大丈夫だと思っていても、実際にはかなりギリギリの状態になっていることも起こりえます。

タンクの形状によって燃料計の動きが変わるため、ガソリンを満タンにした時にはほとんど燃料計が動かず、一定レベル以下になると驚くほど速く燃料計が減っていくという事態も起こりえます。
タンクの形状と燃料計の動きがどのように連動するかという点は、乗りながら傾向を知って理解することによって、予期せぬエンストを回避できるのではないでしょうか。